ビジネスシーンでよく使う敬語、言い回しの正しい使い方
ビジネスの場で、正しい敬語が使えるようになりたい!
そんな風に思っている方もいらっしゃると思います。
仕事のあらゆる場面で使用される敬語。自然と身につくかと思いきや、正しい敬語を使うには、一定の勉強と実践が必要です。
そこで今回は、敬語の基礎、覚えておきたい敬語フレーズから間違いやすい敬語フレーズまでを徹底解説します。
敬語は使い方を覚えて、慣れてしまえば、正しく使用することができます。今回の記事を参考に、正しい敬語の使い方をマスターしましょう!
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敬語とは
そもそも敬語とは何なのでしょうか。
敬語とは、相手に対して敬意を表す言語的表現です。
社会人にもなれば、上司や先輩、同僚、後輩、取引先様、お客様など、世代も価値観も立場も異なる人々とコミュニケーションを取らねばなりません。
そこで、相手との距離感を保ちつつ、円滑にやりとりを進めるために、敬語が重要となってきます。
敬語を正しく身につけ、使用することで、周囲との人間関係の構築が可能になるのです。
敬語の種類
ご存知の通り、敬語には大きく分けて3種類あります。
敬意の表し方によって、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」を使い分けなければなりません。
それぞれの使用方法を詳しく見ていきましょう。
尊敬語
- 目上の人に対して、その人物を立てたり高めたりするときに使う
- 相手の行為・状態に対して敬意を表す
①動詞に「お~になる」「れる」など付けたしパターン
書く ⇒ お書きになる
書く ⇒ 書かれる
②動詞の言い換えパターン
言う ⇒ おっしゃる
③「お・ご・御」などを接頭語として名詞につけるパターン
お考え、お写真、ご家族 など
謙譲語
- 自分の動作や状態に使う
- 自分がへりくだることで、相手を間接的に敬う
①動詞に「お~する」「ご~いただく」など付けたしパターン
伝える ⇒ お伝えする
招待 ⇒ ご招待いただく
②動詞の言い換えパターン
見る ⇒ 拝見する
③「弊・拝」などを接頭語として名詞につけるパターン
弊社、拝受 など
丁寧語
- 話し手が丁寧に伝えることで、聞き手への敬意を示す
①語尾に「です」「ます」「ございます」を付けるパターン
私の名前は〇〇でございます、来月は11月です など
②名詞に「お・ご」の付けたしパターン
ご講演、お手紙、ご心配 など
③慣用的なもの
おはようございます、ごはん、お酒 など
覚えておきたい敬語フレーズ
敬語の使い方を復習したところで、続いて覚えておきたい敬語のフレーズについてご紹介します。
①一人称は「わたし」「わたくし」
ビジネスシーンで、「僕」「俺」などは、フランクすぎる印象を与えかねないため、避けましょう。
②相手の会社は「御社」「貴社」、自分の会社は「弊社」
「御社」「貴社」は相手の会社を立てる表現で、口頭では「御社」を、書面では「貴社」を使いましょう。自分の会社をへりくだって表現する場合は「弊社」を使います。
③労うときは「お疲れ様です」「お疲れ様でした」
上から目線となりかねないため、「ご苦労様」といわないようにしましょう。
④謝罪のときは「申し訳ございません」
「すみません」「ごめんなさい」はフランクな印象になるため、ビジネスの場では避けましょう。
⑤取引先様には「お世話になっております」
「お世話様です」はくだけた表現なので、取引先様や目上の人にはいわないようにしましょう。
間違いやすい敬語フレーズ
最後に、間違いやすい敬語のフレーズについて、少し触れていきます。
①了解しました
フランクな印象を与えるため、「かしこまりました」あるいは「承知しました」と使えるようにしましょう。
②私には役不足です
「役不足」とは役が足りないということで、「実力に見合わず、役目が軽いので満足できない」という意味になってしまいます。能力が足りないと伝える場合は、「力不足」「力量不足」を使いましょう。
③なるほど/なるほどですね
「なるほど」自体が目下のものに使用する言葉なので、「おっしゃる通りです」といえるようにしましょう。
おわりに
今回は、敬語の基本から、覚えておきたい敬語フレーズ、間違いやすい敬語フレーズをご紹介しました。
敬語は、最初は使い分けが難しく、間違いやすいものですが、今回の記事を参考に、少しずつ自分の敬語表現をグレードアップさせましょう。
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