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【要約】エッセンシャル思考 | 人生を変える本

今回は思考を劇的にシンプルにしてくれて、日常や仕事にかかったもやもやとした雲のようなものを取り払い、本当に重要なものに集中する考え方を手に入れられる本、グレッグ・マキューン氏の「エッセンシャル思考」の要約です。本を読む時間がない人や、手に入れられない人向けです。

目次

この本の要点

ではまず最初に、この本の結論から早速ご紹介していきたいと思います。

「より少なく、しかしより良く」という思考法を手に入れ行動に移す事で、日常に溢れるノイズを切り捨て、自分が本当に「イエス」と言えるものだけに注力する事ができることになります。その結果、生き方に迷いを生まず、本当に自分が成果を出したいものだけに注力する事がきて、成果を出す事ができるようになるという考え方です。やることをでたらめに増やす行動から、やることを計画的に減らすことで無力感のかわりに充実感溢れる人生を過ごす事が狙いです。

この本を読んでいて衝撃的だったフレーズとその説明をしていきます。

自分で優先順位を決めなければ他人の言いなりになってしまう。

本質を見失う代償

本質を見失う事の代償の大きさ

本書では、筆者が人の決断に興味を持ったエピソードが書かれています。

赤ちゃんを産んだばかりの奥さんの病院に訪れている時、同僚から会議の連絡があり、妻と娘のそばにいるべきだとわかっているのに、相手の機嫌を損ねないためだけに会議に出かけた結果、家族と自分を傷つけ、肝心な顧客の信頼さえ失いそうになったというエピソードです。

反射的に向かった会議で「こんなときにいったい何をやっているんだ」と考えているようなクライアントの顔色は、自分自身と同じようなことを考えていると見受けられたというものです。

結局なにひとつ得るもののない会議で、仮にあったとしても家族を置いてまでいく価値があるはずなく、誰かの機嫌をとろうとしてもっと大切なものを犠牲にしたという教訓です。

「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気が欲しかった」

これは、オーストラリアのホスピスで看護師をしていたブロニー・ウェアが、死を迎える患者たちが最後に後悔していることを聞き、記録し続けた結果のもっとも多かった答えだそうです。

自分に正直に生きるとは、単にわがままになることではなく、不要な事を的確に見定め排除していく事。それは無意味な雑用だけでなく、時に魅力的なチャンスさえ切り捨て、本当に重要なことだけに集中するということです。

人生も仕事も、クローゼットと同じ

必要不要

必要なものと不必要なものを区別するためにエッセンシャル思考のクローゼット整理方を紹介しています。実際に断捨離するのが苦手な人はぜひ試してみてください。私も実際にクローゼットの服を整理して、視覚的も、判断もクリアになりました。

評価する

「大好きか」「すごく似合うか」「しょっちゅう着るか」と考えます。よく物を捨てられない人が考えてしまう「いつか着る可能性があるだろうか」はNGです。

この評価の答えがノーなら不要なものとなります。

これは、人生や仕事に置き換えると「これをやったら、ほかの何よりも重要な成果が得られるだろうか」という問いになります。

捨てる

上記の手順でわけた「いらないもの」をすぐに捨てる勇気がありますか?心理学の研究ですでに持っているものを、実際よりも高く評価する傾向があることがわかっているので「もったいない」と感じてしまうことも仕方ないでといいます。

本書ではこんな心理学の実験も紹介しています。

「授かり効果」

ノーベル賞を受賞した心理学者のダニエル・カーネマンさんの実験です。

ランダムに選んだ被験者の半数にマグカップを与え、残りには与えませんでした。そのあとにマグカップをもらったグループに「いくら払ってもらえばそのマグカップを手放すか」と質問し、残りのグループには「そのマグカプを手に入れるのにいくら払うか」と質問しました。

すると前者は最低で5ドル25せんとだったのに対し、後者は2ドル25セント~2ドル75セントにとどまったという実験です。

所有しているというだけでなぜか失うのがもったいない感じるバイアスです。

クローゼットの服を「もったいない」と感じてしまい捨てられない、そんなときは「もしこれを持っていなかったら、今からお金をだして買うだろうか?」と考える事が必要です。

実行する

1年に1回これをやっていても綺麗に保つことはできませんよね。日頃から整理整頓できる仕組みた必要なのです。大きな袋にいらないものを入れておいて定期的に古着屋にだすか捨てる事が必要です。私の場合は1ヶ月廊下に置いておいて気にもならなければ捨てるという習慣にしています。

しかし、仕事のタスクや用事は服とは違い、どんどん増殖していきます。やっと片付けたと思ったら新しいTODOリストに追われているという経験をしたことのある方も多いと思います。週末は家でゆっくりしようと思っていたのに連絡が来たり、トラブルが起きたりと。

クローゼットをきれいに保つにはそもそも散らからない仕組みが必要です。仕事や用事では、頼まれるたびに正しくイエスかノーを決める事が必要で、そのために確固としたルールがまさにエッセンシャル思考であるということです。

つまり、仕事や用事もクローゼットと同じで、大事なものを知り不要なものを捨て、正しく「減らす」ことがとても重要ということです。

「教えてください、あなたは何をするのですが/その激しくかけがえのない一度きりの人生で」

メアリー・オリバー
引用元:https://www.poeticous.com

この問いをじっくり考えてみてください。答えられますか?

この衝撃的なフレーズは詩人メアリー・オリバーさんの有名な詩の一節の引用です。「ああ、自分に正直に生きるより、どうでもいい仕事を押し付けられる生活の方がよかったなぁ」と後悔する人はいないと思います。誰もが無難な行動の代わりに最も重要な行動を選ぶようになれば世界はずっとよくなります。

いつかあなたが死んでしまう時に、今日この瞬間に戻り、別の選択をしたいと思わないように、エッセンシャル思考を選び、本質的な事を全力で追求して、研ぎ澄まされた生き方をしようではありませんか。

「自由意志の最初の一歩は、自由意志を信じることだ」

分かれ道

哲学者のウィリアム・ジェイムズの言葉を引用しています。エッセンシャル思考の最初の一歩は「選ぶ」ことを選ぶことです。自分自身の選択を取り戻した時に初めてエッセンシャル思考は可能になります。

選ぶという行動を自分のものにするために、選ぶという行為に自覚的になる必要があります。選ぶ力は自分だけのものであり、何者にも奪えないことを理解する必要があります。

選ぶ力を手放してしまう「学習性無力感」

その大切な「選ぶ」力を手放してしまうのは一体なぜでしょうか。

心理学者マーティン・セリグマン氏とスティーブン・マイヤー氏による犬を使った有名な実験が参考になります。電気ショックとパネルを使った実験で、なすすべなく電気ショックを与えられたグループのみ、そのあとの実験で低い壁の向こう側の電気ショックがないゾーンに行こうとも、いや、探そうともしなかったのです。そもそもそこから逃げるという選択肢があることも忘れ、その前の経験によってどうしようもない無力感を身につけてしまったということです。

これは人間も同じで、算数の初歩でつまずきどうやっても解けない問題に苦しんだ子供は算数を理解しようという努力を投げ捨て何をしても無駄だと思い込むといいます。

選ぶことを忘れた人は無力感にとらわれます。他人の選択や自分自身の過去の選択を黙々と実行するだけとなってしまいます。

エッセンシャル思考の人は選ぶ力を無駄にせず、その価値を理解し、大切に実行します。選ぶ権利を手放す事は、他人に自分の人生を決めさせる事だと知っているからです。

「遊びは脳の柔軟性と順応性を高め、創造的にしてくれます」

スチュアート・ブラウン
引用元:TED

精神科医でナショナル・インスティチュート・フォー・プレイの創設者のスチュアート・ブラウン氏は6000人を対象に遊びと成長の調査を行い、あそぶと健康になり、人間関係が改善され、頭がよくなり、さらにイノベーションが起こしやすくなるという結論を得たそうです。

一見エッセンシャル思考に関係なさそうな遊びですが、つぎの3つの点で役立ち、人間に不可欠なのです。

選択肢を広げてくれる

遊ぶことで視野が広がり、新たな可能性や思いがけないつながりをきずかせてくれます。遊んでいる時間は「生きている」という実感をもたらせてくれ、発想を豊かにしてくれ、好奇心が刺激され未知のものを知りたいという意欲が湧いてきます。

ストレスを軽減してくれる

ストレスにより脳の感情をつかさどる扁桃体の働きや、認知機能をつかさどる海馬の働きが弱くなり、生産性を下げ、好奇心や創造性の働きを弱め、うまくものを考えられなくなることが最近の研究でわかっています。遊びはストレスを軽減してくれる点でも不可欠です。

脳の高度な機能を活性化してくれる

精神科医のエドワード・M・ハロウェル氏は、遊びは脳の実行機能にいい影響を与えると言います。それはビジネスでの成功に不可欠なスキル(計画・優先順位づけ・スケジューリング・予測・委譲・決断・分析など)を多く含みます。コロンブスは遊んでいる時に地球が丸いことを思いつきました。ニュートンはぼんやりと心を遊ばせている時に木から落ちるリンゴを見て万有引力の着想を得ました。

「絶対にイエスだと言い切れないなら、それはすなわちノーである」

YESとNO

ある経営者のツイッターを引用しています。他にもTEDの人気スピーカーのデレク・シヴァーズも「もっともわがままにノーを言おう」と主張しています。彼は人材採用も本気で圧倒された相手しか雇いません。イベントも本気でわくわくしなければすべてキャンセルし、家でやりたいことをし、引っ越し先も住めたらいいなと思う程度の街をすべて排除しました。

どうでもいいことを捨てられずにいると、本当に重要な事をする余裕がなくなってしまいます。

そのためには明確な基準が必要です。本書では90点ルールといい、評価9つまり90点以上のみ採用し、それ以外はすべて不合格とする学生の応募基準を紹介しています。非エッセンシャル思考の人はいつも消極的な基準で選んでいます。「上司に言われたから」「誰かに頼まれたから」「みんながやっているから」。

厳しい基準を儲けることは、間違いなくあなたを自由にしてくれます。「仕方なく」選ぶのではなく、「選びたいから」選ぶ自由です。

イギリスの家具会社Vitsoe(ヴィツゥ)社長マーク・アダムス氏は明確で厳しい基準を貫いています。製品は606シェルビング・システムのたた1種類しかつくらないのもそうですが、さらに凄いのは人材採用基準の厳格さです。「いまひとつの人間を雇うより、人が足りない方がいい」という基本方針のもと、電話面談で多くの候補者を除外し、何段階もの面接をクリアしたあと、1日体験入社を行います。実際にチームで作業した後社員にアンケートを行います。「彼/彼女は、この会社で働くのが好きになると思いますか?」「彼/彼女が入社したら一緒に楽しく働けると思いますか?」といったものです。その際に、どんなに有能でも一点でも気になる点があれば不採用となります。どんなに他が素晴らしくてもです。

その基準は「この候補者は確実にわれわれと相性がいいか?」という基準です。絶対にイエスと言いきれないならそれはすなわちノーであるということです。

「かなり明確」を「完全に明確」にする

完全に明確

あなたは「これからの5年間で、どんな仕事を成し遂げたいですか?」という問いに明確に答えられますでしょうか。会社の経営はもちろん個人のキャリアでも目的が明確さを欠く場合、結果は大抵悪い方向に向かっていきます。目的が明確でないと人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費します。表面的な自己演出やご機嫌取りなど社内政治が蔓延し、各自がバラバラに動きだし何でも屋となってしまいチーム全体としてどこにもたどり着けないのです。日々の生活も自分のしたいこと(望み、目的、価値観)がわからず、他人の目ばかり気にしてしまいます。

そのためには本質目標を決める必要があります。具体的かつ魅力的、大きな意味があり、測定可能なものです。

例えば「弁護士ではなく医者になる」とまず決めておくことはその後何年間も余計な選択肢を考えずにすみます。

英国政府によるインターネット普及推進プロジェクトのリーダーに任命されたイギリスの事業家のマーサ・レイン・フォックスさんは「2012年までに、イギリスのあらゆる人がインターネットを使えるようにする」という本質目標をたてました。

俳優で社会起業家のブラット・ピット氏はハリケーン・カトリーナに襲われたニューオリンズの復興の遅さに苛立ち自らメイク・イット・ライト財団を設立したのですが、その時の目標は「ニューリンズの下9地区に住む世帯のために、低価格で環境にやさしく、災害に強い家を150戸建設」するといった具体的かつリアルなステートメントでした。

こうした本質目標を立てる時は以下2点を押さえておく必要があります。

たったひとつのことしかできないとしたら、何をするか

言葉にとらわれないことが重要です。形より中身が大切なので細かい言い回しは気にせず、本質的な問いを立てましょう。

達成をどうやって判定するか

中身が大切とはいえ、人の心を動かすには具体的でわかりやすい言い方を選ぶべきです。たとえばわずか5人の組織が「世界から飢餓を撲滅する」というような壮大だが空虚なステートメントはリアルティがありません。具体的でリアルな必要があります。

「肝心なのは、肝心なことを肝心なままにしておくことだ」

スティーブン・コヴィー

『7つの習慣』で有名なスティーブン・コヴィー氏が、当時12才だった娘が数ヶ月前から楽しみにしていたデートの約束を、講演会の後の学生時代からの友人の仕事仲間の誘いをしっかりと断り、娘にとって一生忘れられない日となったというエピソードが紹介されています。娘のシンシアさんはコヴィー氏が亡くなって数週間後に「この出来事のおかげで、父とのあいだには永遠に切れない絆が生まれました。私がもっとも大切な存在だと示してくれたからです。」と語りました。

次々とやってくるタフな選択から私たちを守ってくれるのは「自分にとって本当に重要なのはこれだ」という確信です。

上手に断る事ができるようになるコツ

  • 判断を関係から切り離す
  • 直接的ではない表現を使う
  • トレードオフに目を向ける
  • 誰もが何かを売り込んでいる
  • 好印象よりも、敬意を手に入れる
  • あいまいなイエスはただの迷惑

誰かに何かを頼まれた時に頼みを断る事が相手を拒絶する事だと考えてしまうが、それを切り話して考え、判断を明確にすることで、伝えるゆうきと思いやりがうまれます。

ノーとはっきりいわず、「声をかけてくれて嬉しいのですが、あいにく手がいっぱいで・・・」とやんわり断ることが必要なときもあります。

「もしもこれを選んだら、別のもっと価値ある事ができなくなる」。全部やってみようは非エッセンシャル思考の罠です。すべてやることは不可能です。

相手が何を売り込もうとしているのか、それにより自分は何を失うのかを意識して合理的な判断をしましょう

うまく依頼を断ることは「自分の時間を安売りしない」というメッセージとなりプロフェッショナルの証となります。みんなにいい顔をしようとせず、相手の機嫌を損ねても上手にノーを言いましょう。長期的には好印象より敬意の方が大切です。ここではスティーブ・ジョブスと有名なグラフィックデザイナーのポール・ランド氏とのNext社のロゴにまつわるエピソードを紹介しています。複数の候補を欲しがるジョブスにたいし、ランドは自分の知る限り最高の答えを一つだけ出すといい、後にジョブスはランドに対し、「彼は私が知る中で最高にプロフェッショナルな人間だ」と語っています。

失敗を認め、成功に向かう

失敗を認められない人は多いですよね。しかし、自分の失敗を認めた時に初めてそれは過去のものとなります。

なので、失敗を認めることは決して恥ずかしいことではありません。失敗を認めることは、自分が以前よりも賢くなったことを意味するからです。

「すみません、もっと時間があればもっと短い手紙が書けたのですが」

編集の4原則の削除、凝縮、修正、抑制の凝縮についての有名な言葉です。

何事においても、増やすより減らす事の方が難しいです。決断の本質は選択肢を減らすことにあります。決断(decision)の語源はラテン語で「切る」「殺す」という意味です。魅力的だとしても、混乱のもとになる余計な選択肢はすべて断ち切れば、すんなりと決断できます。

計画錯誤(プランニング・ファラシー)

1979年にダニエル・カーネマン氏が提唱した言葉です。作業にかかる時間を短く見積もりすぎる傾向にあることを計画錯誤といいます。「周囲によく見られたいから」という説が興味深く、匿名での見積もりの場合は計画錯誤が起こらなかったという報告もあります。

少し多いと思うかもしれないですが、私たちは何をするにしても締切を1.5倍に増やして設定するべきです。実際にそれくらいかかることが多いのですから。

エッセンシャル思考の人は、仕事を減らすことによって、より多くを生み出す。

エッセンシャル思考

めざすことを明確にする

「最終的にどこへたどり着きたいのか」を自問し、具体的かつ明確な目標を設定します。

ボトルネックを特定する

「この仕事をやりとげるうえで、邪魔になるものは何か」をすべてリストアップします。情報不足や体調不良や完璧主義であることなどです。注意すべきは前向きな行動(メールでの情報共有や書き直し)がボトルネックとなることがあるという点です。その中から肝心なたったひとつのボトルネックを見つけ出し、「これを取り除けばほかの問題も解決するような、大きな障害は何か」と考えます。

邪魔なものを取り除く

「完璧を目指すより終わらせる事が大事」。終わらせるための要因が他者にある場合は鞭より飴でいくといいです。例えば、メールでなく直接会いに行き、手伝えることはないかと聞いたり、非難するのではなく相手の力になりたいという姿勢を見せたりすることです。メールなどで催促し続けるより前向きな返事が得られるはずです。

本質的な行動を無意識化する

アスリート

1流アスリートのルーチンのように正しい習慣を通じて目標を自然に達成する事が重要です。

エッセンシャル思考

  • 正しい習慣を通じて自然に達成する
  • 重要なことをやるのが普通の状態

非エッセンシャル思考

  • 火事場の馬鹿力に期待する
  • 重要な事をやるのは例外的

非エッセンシャル思考の人は、試験前やレポート、プレゼン資料の準備などいざとなったら本気を出そうと考えています。しかし、エッセンシャル思考の人は、重要なことをやりとげるために日頃から習慣にしています。その結果偉大な結果が自然とついてくるということです。

シンプルな人生は幸福

ダライ・ラマ
引用元:CNN.co.jp

エッセンシャル思考を身に付けるのは一筋縄にはいきませんが、一度身につければ一生物となります。以下のようなメリットが挙げられます。

迷わない

クローゼットの例もそうですが、きれいに整頓しておく事で自分にとって大切なことが見えてきます。大量のTODOリストをこなすより、そもそもTODOリストがすっきりしているほうがいいのです。

流されない

自信を持って立ち止まり、冷静に考えノーという事ができます。まずは選ぶことを選ぶことからはじめ、エッセンシャル思考を身につければ他人や過去の自分に振り回されず、こき使われるような事がなくなります。

日々が楽しくなる

「幸福に生きるためには、シンプルであることが何より重要なのです」ダライ・ラマの言葉です。やるべきことが明確になると、毎日が充実し、楽しめるようになります。著者もよく笑うようになり、楽しいと思える事が増えたといいます。

本質を知り、本質を生きる

本質を知り、本質を生きる

“人生はあまりに短い。それは悲しむよりも、むしろ喜ぶべきことに思える。短い人生だからこそ、勇気をだして冒険できる。間違いを恐れずにすむ。かぎられた時間の使い方を、よりいっそう厳密に選ぼうと思える。”

かなり強烈なフレーズです。ここでは旅行するたびに墓地を訪れる知り合いを取り上げ、存分に生きるために死を正面から見据える必要を語っています。

エッセンシャル思考を生きることはすなわち後悔なく生きることです。本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを注げば、後悔が入り込む余地がなくなるからです。

豊かで意味のある人生を選ぶか、苦痛と後悔に満ちた人生に甘んじるか。エッセンシャル思考を身につけ、前者を選び取るために、迷った時はこう問いかけてください。

「本当に重要なのは何か?」

それ以外のことは、全て捨てていいのです。