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心理学から性格を分析 | 性格は変えられる?

あなたは自分の性格がどんな性格か説明できますか?

この質問に答えられる人は実は多くありません。誰しも自分の性格についてはよくわかっていないのです。自分が思っている性格と深層心理にある性格が違う場合もあります。

そこでこの記事では心理学的に性格を診断し、あなたの本当の性格を見つける方法を解説していきます。

そもそも性格とは

性格とは

そもそも性格とはなんなのでしょうか。

当然のことながら性格は目で見ることはできませんし、何かで測ることができるものでもありません。

心理学ではこのように定義されています。

「一般的に人間の行動の背景にあって,個人に特徴的な行動様式や考え方などを規定している持続的な態度の系をいう。」

つまりこの性格によって行動や考え方が変わってくるということです。

また、心理学から見た仕草や行動の意味については「心理学から考える|相手の行動や仕草の意味とは」をご覧ください。

心理学の面白い研究テーマや本の紹介は「心理学の面白い研究テーマは?実験や質問をまとめた本はある?」を参考にしてください。

性格は生まれつき?それとも環境?

性格

性格が決まるのは一体どのタイミングなのでしょうか。

考えられるタイミングとしては2つあります。生まれつきの遺伝によるもの、育った環境によるものです。

人間は父と母の半分ずつの遺伝子をランダムに結合して生まれてきます。そのため、生まれてくる子供は父も母と異なる特別な組み合わせであるはずです。

よって性格が100%遺伝するということは考えられません。

せいぜい50%くらいのものです。残りの50%は育った環境によるとされています。つまり遺伝的によるもの半分、育った環境によるもの半分で性格が形成されるということです。(参考文献: https://psych.or.jp/interest/ff-07/)

心理学で有名な性格診断「ビッグファイブ理論」

ここまで性格について詳しく解説してきましたが、ここでは実際にあなたの性格を心理学的に診断する方法を解説します。

その方法としてよく用いられるのがビッグファイブ理論というものです。

ビッグファイブ

ビッグファイブ理論とは

ビッグファイブ理論とは1990年代に心理学者のゴールドバーグ,L.R. が提唱したパーソナリティの特性論で、人間が持つさまざまな性格は5つの要素の組み合わせで構成されるとするものです。

1990年代から使われている手法なのですが、この方法が最も性格をカンタンかつ正確に診断できるとして現代でもよく使われています。

ビッグファイブ理論の5つの要素

先ほどビッグファイブ理論では性格は5つの要素の組み合わせで構成されるとしていると述べました。

ではその5つの要素とは一体何なのでしょうか。ここでは性格を構成する5つの要素について詳しく見ていきます。

協調性

どれだけ周りに配慮が配れるか、周りに合わせて行動ができるのかという能力です。この能力にすぐれている人は、道徳的で協力的な一面を持ちます。

逆に協調性にすぐれていない人は相手に誤解を与えてしまうことも多々あります。しかし、他の人にないオーラを持っているのでカリスマ性があり、自然と人が後ろをついてくることがあります。

外向性

自分以外の人との関わり、新たな出会いなのどのポジティブな出来事に関してどのように反応するのかを示す指標です。

外向性に優れている人はコミュニケーション能力に富んでおり、人と話したり新たな出会いも楽しめる傾向にあります。

一方で外向性に優れていない人は内気でおとなしい傾向にあります。

一見すると、コミュニケーションが取れないのかと思われがちですが、そのようなことはなく、仲良くなるまでに時間がかかるというだけのことです。

慎重に動くことが多いので大きな失敗をしないのも特長です。

誠実性

誠実性は自己管理能力の高さを表す指標です。言い換えると勤勉性、真面目、継続性のように言うことも可能です。

誠実性に優れている人は自分が決めたことは最後までやり抜く能力に富んでいます。一点集中でスケジュール管理にも優れているので、リーダーとして周りを引っ張っていく能力を備えています。

一方で誠実性に優れていない人は飽きっぽい性格であることが多いです。何をしても中途半端に投げ出してしまいます。

しかし、アドリブや咄嗟の判断に優れているという特徴もあります。

開放性

開放性は自分の知らない世界に対してどれだけ探究心を持って接することができるのかを示す指標です。連想の広がりや芸術的感受性を測る要因になっています。

開放性に優れている人は誰にも思いつかないような独創的な発想をする能力に優れています。しかし、独創すぎる故に周りがついてこれないこともあるので少し注意が必要です。

一方で開放性に優れていない人は、周りと同じような意見を好む傾向にあります。空気が読めるといえば利点になりますが、保守的な考えすぎて、チームワークでは不満を抱える人もいるかもしれません。

精神安定性

精神安定性とは不安やプレッシャーなどのネガティブな出来事に対してどのような反応をするのかを示した指標になります。

精神安定性に優れている人は何事にも冷静に物事を判断することができます。またマイペースであり、ネガティブな出来事に気づかない、危険が迫っても分からないという面もあります。

一方で精神安定性に優れていない人は、ネガティブな出来事に対して不安やプレッシャーを感じやすく、いわゆるメンタルが弱いと言われる人たちです。

しかし、物事慎重に考え、リスクヘッジの能力に長けているので大きな失敗はしないという面もあります。

あなたもビッグファイブ理論で性格診断

ビッグファイブ理論について少しは理解できたのではないでしょうか。

それではいよいよビッグファイブ理論を用いてあなた自身の性格を診断してみましょう。自分の本当の性格がどのようなものなのか気になる人ぜひ行ってみてください。

以下にビッグファイブ診断ができるサイトを貼っておきます。
https://www.sinritest.com/bigfive.html
https://commutest.com/guest/bigfive/

性格は変えられるのか

ビッグファイブ性格診断の結果はどのようなものでしたでしょうか。

あなたの思っていた通りの性格だったという方、全然違う性格結果になったという方それぞれいると思います。

また、自分の性格が嫌だと思う人もいるでしょう。

安心してください。その性格は変えることができます。冒頭でも述べたとおり性格は生まれつきの遺伝的なもの50%、育った環境によるもの50%で形成されています。

ということはこれからの努力次第で50%は変えることができるという解釈もできます。性格を変えたいと思っている方、ぜひチャレンジしてみてください。

ただし、無理は禁物です。

少しでもしんどいなと思われた方は、一度中断して専門家の指示をあおいでみるのも良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ご自分の性格について少しは理解が深まったのではないかなと思います。今回紹介したビッグファイブ性格診断は確かにあなたの性格を診断する方法として確かに有効ですが、100%正しいということではありません。

というのも性格を100%理解することなんて誰にもできないからです。こんな診断法で私の性格を決めるなと思われた方もいるのではないでしょうか。

その通りです。

ビッグファイブ性格診断はあなたの自己理解を深める一つの手段にすぎません。そこから先はあなたの考え方次第です。

今一度自分の性格について向き合ってみてはいかがでしょうか。